7月10日は「オイルの日」 〜エンジンオイル交換で燃費は本当に改善できるのか!?〜

2022.07.09

こんにちは。
ニシズの照屋です。

7月10日はオイル(潤滑油)の日って知ってましたか!?
オイルは、適切に使用することで省エネ省資源効果があります。
オイル(潤滑油)についての知識の普及浸透を図るため、全国石油工業協同組合が制定し、日本記念日協会が認定しました。

ちなみに、オイル「OIL」をひっくり返すと「710」に見えることから7月10日になったそうです。
う〜ん、よく思いつきましたね(笑)

ということで、今日はクルマのエンジンオイル交換の大切さについてお話ししたいと思います。

そもそもクルマのエンジンオイルとは

エンジンオイルは、エンジンを動かす上で非常に大切な役割を担っています。
人間の体でいうと、エンジンは「心臓」でエンジンオイルは「血液」と例えられます。
それくらいエンジンオイルは大切なものなのです。

エンジンオイルの役割は大きく分けて次の5つです。

①潤滑作用

エンジン内部のパーツの動きを滑らかにし、抵抗を少なくすることで燃費や加速性能を維持する効果があります。
交換したてで新品の時はその効果が高いのですが、劣化して酸化してくると潤滑効果が薄くなってしまいます。

②密封作用

エンジン内部の機密性を維持する効果があります。
そうすることでエネルギーの生成効率を向上させる役割を担っています。

冷却作用

ガソリンの燃焼やパーツの摩擦などで生じた熱を冷却する効果があります。
エンジン内部が高温になりすぎると大切なパーツが壊れてしまうのですが、エンジンオイルが循環することでそれを予防しています。

洗浄作用

エンジンを動かしていると、ガソリンが燃焼することによって汚れが内部に溜まっていきます。
エンジンオイルは、その汚れを清掃する効果があります。
交換したてで新品の時は薄い茶色(はちみつ色)だったのが、交換せずそのまま使用し続けると真っ黒になってしまいます。
これはエンジン内部の汚れが蓄積することによって汚くなっているのです。

⑤防錆作用

エンジンを動かしている時、内部は非常に高温になります。
外との温度差によって実はエンジンに水滴が発生しやすい状況になっているんです。
その水滴がサビの原因となってしまうのですが、エンジンオイルはエンジン内部のパーツをコーティングしてくれるため、サビの予防にもなるのです。

エンジンオイルを交換しなかったらどうなる!?

人間の体で例えると「血液」とまで言われるエンジンオイル。
さて、定期的な交換を怠るとどんなことが起こるのでしょうか!?

交換しなかった時のクルマへの悪影響は大きく分けて次の3つです。

①燃費が悪くなってしまう

一番分かりやすい症状としてあげられるのが、この燃費が悪くなってしまうということです。
交換せず走行し続けた場合、潤滑作用の効果が徐々に失われていくので、余計なパワーが必要になってしまいます。
結果、燃費が悪くなってしまうという症状に繋がってしまいます。

②エンジンの調子が悪くなってしまう

洗浄作用の効果が弱まってくると、エンジン内部にどんどん汚れが溜まってしまいます。
そうすると正常な動きができなくなってしまい、異音が発生したり振動が大きくなってしまったりという症状が出てきます。
結果、乗り心地も悪くなってしまい、更にはエンジンの寿命を縮めてしまう可能性もあります。

③最悪の場合、エンジンが焼き付いて車両火災に繋がってしまう

エンジンオイルの潤滑作用・冷却作用の効果が失われた状態で長時間走行し続けると、エンジン内部の温度が上がりすぎてしまいます。
冷却することができないため部品が溶けてしまい、最終的には火災にまで発展してしまう可能性があります。

エンジントラブルが起こる予兆として、エンジンマークのチェックランプが付いたり、エンジンから「カンカンカン」というような異音が聞こえたりすることがあります。
異常を感じたらたすぐに点検をするようにしましょう。

過去記事:「警告灯の意味と対処方法について」もご覧ください

エンジンオイルの交換時期・種類

エンジンオイルの交換時期

エンジンオイルの交換時期は一般的に「3,000km~5,000km走行した場合」または「前回の交換から半年経った場合」が推奨される交換時期と言われています。
西自動車商会の場合は、おクルマの状態にもよるのですが基本的に「5,000km走行」または「前回の交換から半年経過」した場合にオイル交換のご案内をさせていただいております。

もし半年で5,000km走行していない場合でも、オイルは徐々に劣化してしまいます。
そういった理由から、半年に1回は交換するようオススメしております♪

また、エンジンオイルと同じくオイルフィルターの交換もオススメしております。
フィルターが汚れている状態でオイルだけ交換してもエンジンオイル本来の効果が発揮できず、エンジンの不調に繋がってしまいます。
交換目安としては、エンジンオイル交換2回につき1回交換するというのが一般的です。

エンジンオイルは1年に2回、オイルフィルターは1年に1回交換すれば安心ですね♪

エンジンオイルの種類

エンジンオイルの種類は星の数ほどあります。
ホームセンターで売っている1,000円もしない格安のオイルもあれば、5,000円以上する高級オイルまでピンキリ。
安いからダメ、高いから良い、ということではなく大切なのはクルマにあった性能のオイルを使用するということ。
自分でオイルを買って購入した方が安く済みますが、あまり詳しくない方は整備工場にお願いすることをオススメします。

西自動車商会でもオイル交換のご予約を承っております。
この記事を見て「最近交換してないかも…」と思った方は、ぜひお問合せください♪

エンジンオイル交換で燃費は本当に改善できるのか!?…実際にやってみた!!

「本当にオイル交換で燃費が良くなるの!?」
そう思っている方もまだいらっしゃるかもしれないので、実際にオイル交換をしていないクルマで検証してみました!!

今回使用するクルマは日産ノート。
平成23年式で走行距離16万kmオーバーとなかなか年季の入ったクルマ。
新車から11年経過したクルマとなります。

ちなみに2年くらいオイル交換していないそうです…

まずはガソリンを満タンに入れて、検証のため西自動車本店から恩納村の万座毛までドライブ♪

目的地までの往復37km走行しました♪さて、燃費計を見てみると…

平均燃費15.2km/ℓという結果に。
新車から11年経過したクルマなので致し方ないということなのか…
周りに聞いてみると「まぁそんなもんじゃない!?」という声もちらほらありました。
ちなみに、調べてみると新車時のカタログ燃費はJC08モードで18.0km/ℓでした。

そして、ついに約2年振りにオイル交換とフィルター交換を行います♪

しばらくオイルを馴染ませて…

先ほどと同じコースをドライブします♪
エアコンの温度設定なども同条件とし、できるだけ同じ環境に近づけての検証です。

戻ってきて燃費計を確認してみると…

なんと平均燃費が2.5km/ℓも改善されています♪
正直、こんなに変わるとは思っていませんでした(笑)
この距離でこれだけ改善されているのであれば、日頃ずっと走行していたらかなりの燃費改善になりますね♪

メーカーが燃費1km/ℓ向上のためにたくさんの研究費をかけて試行錯誤しているのを考えると、オイル交換だけでこれだけ燃費が改善されるのは凄いことです!!
クルマのメンテナンスってやっぱり大切ですね♪

※道路状況や天気などで燃費は大きく異なります。全てのクルマで同じように燃費改善されるとは限りませんのでご了承ください。(もちろん今回の実証実験はヤラセ無しのガチンコです!)

まとめ

知識だけではなく、実際に効果を体験することでエンジンオイルの役割の大切さについて学ぶことができました。

みなさまもエンジンオイルはこまめに交換してくださいね!!
西自動車商会では、お客さまに安全で快適なカーライフを提供するために車検や点検時にオイル交換をオススメしております。
その際は、愛車を守るためにぜひご検討お願いいたします♪

おすすめ関連記事

この記事を書いたライター


照屋 寛樹

西自動車商会の広報担当。 西自動車で働くみんなや会社の魅力を発信中♪ 4名家族(妻、男女の双子) 釣り、キャンプ、サバイバル、自然で遊ぶのが大好きです!! 乗ってるクルマ:日産セレナ、ホンダN-ONE