実は交通違反!! 知らずに点数加点!?累積何点で免停!?

2022.10.03

こんにちは。
ニシズの髙田です。

車を運転する際は、誰もが安全運転を意識していることでしょう。
自動車教習所で道路交通法や運転マナーなどを学んで、試験に合格した方だけが手に入れることができる「運転免許証」。
しかし、全ての道路交通法や運転マナーを理解している方は少ないはず!?
本日は、意外と知らない「実は交通違反!!」をご紹介させていただきます。

交通違反点数制度について

交通違反点数制度の概要

交通違反点数制度は、自動車を運転して交通事故や交通違反を起こした人に対しその種類に応じて違反点数を加点し、過去3年間の累積点数等に応じて免許の停止や取消等の処分を行う制度です。

交通違反の点数一覧(一部抜粋)

引用:警視庁HP
(https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/menkyo/torishimari/gyosei/seido/tensu.html
)を加工して作成

累積6点で免許停止、15点で免許取消

基本的には違反点数の累積が6点で30日間の免許停止、15点で免許取消処分となります。
しかし、過去に行政処分を受けたことがある方は、累積点数の基準が下がってしまいます。行政処分が多いほど厳しくなり、停止や取消の欠格期間も長くなってしまいます。(最短1年、最長10年)

引用:警視庁HP
(https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/menkyo/torishimari/gyosei/seido/gyosei20.html
)を加工して作成

自分の点数の確認方法

自分で点数を把握しておくことはなかなか難しいので、気になる方は自分の点数を確認しましょう。
自動車安全運転センターなどで発行できる「累積記録証明書」で確認することができます。
※対象は有効な免許証のみ。失効や取消になっている方の証明書は交付されません。

実は交通違反!!事前に勉強して安全運転を!!

運転席や助手席の窓にサンシェードを装着したまま走行する(乗車積載方法違反)

道路交通法 第55条第2条では、運転者は自身の視界が妨げられる状態での走行を禁止しています。そのため、助手席・運転席窓にカーテンやサンシェードをつけての走行は道路交通法違反です。日よけグッズは走行前に取り外しましょう。
反則金:普通車6,000円、中型・大型車7,000円
点数:1点

(乗車又は積載の方法)
第五十五条 2 車両の運転者は、運転者の視野若しくはハンドルその他の装置の操作を妨げ、後写鏡の効用を失わせ、車両の安定を害し、又は外部から当該車両の方向指示器、車両の番号標、制動灯、尾灯若しくは後部反射器を確認することができないこととなるような乗車をさせ、又は積載をして車両を運転してはならない。

水たまりになった部分を走行する(泥はね運転違反)

道路交通法 第71条では「運転者の遵守事項」として、水たまり又はぬかるみを通行する際に泥を跳ね飛ばして他人に迷惑を及ぼさないようにすることが定められています。水たまり又はぬかるみを通行するときは徐行するなどし、泥はねに注意しましょう。
余談ですが、私も水たまりの水を全身で浴びた経験があります(笑)
ドラマでしかないだろうと思っていたことが自分の身におきた時は、頭が真っ白になりましたが運転違反にあたるとはビックリです。

反則金:普通車6,000円 、中・大型車7,000円
点数:なし

(運転者の遵守事項)
第七十一条 車両等の運転者は、次に掲げる事項を守らなければならない。
一 ぬかるみ又は水たまりを通行するときは、泥よけ器を付け、又は徐行する等して、泥土、汚水等を飛散させて他人に迷惑を及ぼすことがないようにすること。

横断歩道に歩行者がいるのに停止しない(横断歩行者等妨害等違反)

道路交通法 第38条では、横断歩道での歩行者の優先が定められています。信号のない横断歩道で歩行者が待っていた場合、一時停止して歩行者を横断させましょう。しかし「自分が停止しても対向車が停止しないので危ない」「一時停止すると後続車から追突されそうになる」などの理由で、停止しない/できないドライバーも多いようです。ドライバーも歩行者も、周囲に配慮して安全な行動を取ることが大切です。

反則金:普通車9,000円、大型車12,000円
点数:2点

第三十八条 車両等は、横断歩道又は自転車横断帯(以下この条において「横断歩道等」という。)に接近する場合には、当該横断歩道等を通過する際に当該横断歩道等によりその進路の前方を横断しようとする歩行者又は自転車(以下この条において「歩行者等」という。)がないことが明らかな場合を除き、当該横断歩道等の直前(道路標識等による停止線が設けられているときは、その停止線の直前。以下この項において同じ。)で停止することができるような速度で進行しなければならない。この場合において、横断歩道等によりその進路の前方を横断し、又は横断しようとする歩行者等があるときは、当該横断歩道等の直前で一時停止し、かつ、その通行を妨げないようにしなければならない。2 車両等は、横断歩道等(当該車両等が通過する際に信号機の表示する信号又は警察官等の手信号等により当該横断歩道等による歩行者等の横断が禁止されているものを除く。次項において同じ。)又はその手前の直前で停止している車両等がある場合において、当該停止している車両等の側方を通過してその前方に出ようとするときは、その前方に出る前に一時停止しなければならない。3 車両等は、横断歩道等及びその手前の側端から前に三十メートル以内の道路の部分においては、第三十条第三号の規定に該当する場合のほか、その前方を進行している他の車両等(軽車両を除く。)の側方を通過してその前方に出てはならない。

大音量でのオーディオ使用(安全運転の義務)

「安全運転の義務」によれば、ドライバーは周囲の状況に応じて判断する必要があるので、外部の音が聞こえないような状態での運転は違反となります。車外の音が聞こえないような大音量でのオーディオ使用や、イヤホン、ヘッドホンをしたままの運転は避けましょう。
特に救急車や消防車などの緊急車両のサイレン音が聞こえないと適切な運転ができず、周りに迷惑をかけてしまいますので注意しましょう。

反則金:普通車6,000円、中・大型車7,000円
点数:2点

(安全運転の義務)
第七十条 車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。

安全確認なしでのドア開け(安全運転の義務)

道路交通法 第71条では、ドアを開く際に交通の危険を生じさせないようにすることは、ドライバーの安全運転の義務となります。同乗者も含め、安全を確認せずにドアを開けて、交通の危険を生じさせた場合は違反となりますので注意しましょう。

反則金:普通車6,000円、中・大型車7,000円
点数:1点

(運転者の遵守事項)
第七十一条 四の三 安全を確認しないで、ドアを開き、又は車両等から降りないようにし、及びその車両等に乗車している他の者がこれらの行為により交通の危険を生じさせないようにするため必要な措置を講ずること。

ハイビームのままでの運転(減光等義務違反)

道路交通法 第52条では、他の車両の後ろを走行する場合や、すれ違う際にハイビームのまま走るのは違反とされています。相手のドライバーが眩しさで視界不良となり事故の危険性があるため、人や車が前に接近してきた場合はロービームに切り替える必要があります。

反則金:普通車6,000円、中・大型車7,000円
点数:1点

(車両等の灯火)
第五十二条 車両等は、夜間(日没時から日出時までの時間をいう。以下この条及び第六十三条の九第二項において同じ。)、道路にあるときは、政令で定めるところにより、前照灯、車幅灯、尾灯その他の灯火をつけなければならない。政令で定める場合においては、夜間以外の時間にあつても、同様とする。2 車両等が、夜間(前項後段の場合を含む。)、他の車両等と行き違う場合又は他の車両等の直後を進行する場合において、他の車両等の交通を妨げるおそれがあるときは、車両等の運転者は、政令で定めるところにより、灯火を消し、灯火の光度を減ずる等灯火を操作しなければならない。

自賠責証明書・車検証不携帯

自賠責証明書不携帯の場合は自動車損害賠償法 第8条、車検証不携帯の場合は道路運送車両法 第66条1項違反となります。この場合「反則金」ではなく「罰金」の対象であることも注意が必要です。車検のタイミング時には必ず、更新後の自賠責・車検証が携帯されているか確認しましょう。

罰金:自賠責証明書不携帯で30万円以下、車検証不携帯で50万円以下
点数:なし

自動車損害賠償法 第8条
(自動車損害賠償責任保険証明書の備付)
第八条 自動車は、自動車損害賠償責任保険証明書(前条第二項の規定により変更についての記入を受けなければならないものにあつては、その記入を受けた自動車損害賠償責任保険証明書。次条において同じ。)を備え付けなければ、運行の用に供してはならない。

道路運送車両法 第66条1項
(自動車検査証の備付け等)
第六十六条 自動車は、自動車検査証を備え付け、かつ、国土交通省令で定めるところにより検査標章を表示しなければ、運行の用に供してはならない。

道路交通法引用:e-GOV法令検索(https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=335AC0000000105)
道路運送車両法引用:e-GOV法令検索(https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=326AC0000000185)
自動車損害賠償保障法引用:e-GOV法令検索(https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=330AC0000000097_20220615_504AC0000000065)

まとめ

今回は交通違反点数制度と、意外と知られていない交通違反をご紹介しました。

免許停止や免許取消の処分を受けるとその期間は運転できず、生活に支障が出てしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、小さい違反でも少なからず「危険運転」であるということをご理解いただき、自分の運転を見直すきっかけにしていただけたらと思います。

交通ルールを守って、日頃から安全運転を心がけましょう。

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この記事を書いたライター


髙田麻紀

広報の経験は浅く未熟者ですが、皆さまがワクワク・ウキウキできる情報を発信していけたらと思っています。 乗っているクルマ:HONDA フリード 最近の出来事:お掃除ロボットを購入しました。最高です!!