電気自動車(EV)の種類と違い【BEV・HEV・PHEV・FCEV】

2023.03.10

こんにちは。
ニシズの髙田です。

最近テレビや新聞でニュースを見ているとよく耳にする「電気自動車」という言葉。
なんとなく燃費が良いんだろうな〜環境に良いんだろうな〜ということは分かりますが、細かい部分は恥ずかしながら知りません…

ちょっと調べてみると電気自動車とはいっても【BEV・HEV・PHEV・FCEV】といった横文字の言葉が出てきます、、、

いったい何がなんなんだ!?

とよく分からなかったので、自分の勉強もかねて調べてみました!!

世界的にも、ものすごい早いスピードでクルマの電動化が進んでいます。
近い将来日本でも電気自動車が一般的になる日が必ず来ます。
それまでに電気自動車(EV)の基礎知識は知っておきたいですね♪
一概に電気自動車(EV)といっても、たくさんの種類があるみたいなので、今回は一つ一つ解説させていただきます。

目次

・そもそも電気自動車って何?EVとは何の略?
  -電気自動車とは
  -現在一般的なガソリン車と何が違うの?
  -何で電気自動車が注目されているの?
・電気自動車(EV)の種類は大きく分けて4種類
・【BEV】100%電気で走る電気自動車
  -BEVの良いところ
  -BEVの課題
  -BEVオススメのクルマ
・【HEV】いま一番普及しているハイブリッド自動車
  -HEVの良いところ
  -HEVの課題
  -HEVオススメのクルマ
・【PHEV】災害時やアウトドア時にも大活躍!!
  -PHEVの良いところ
  -PHEVの課題
  -PHEVオススメのクルマ
・【FCEV】酸素と水素で電気を発電する究極のエコカー
  -FCEVの良いところ
  -FCEVの課題
  -FCEVオススメのクルマ

そもそも電気自動車って何?EVとは何の略?

電気自動車とは

電気自動車とは、電気をエネルギー源としてモーターを駆動して走行するクルマのこと。
クルマに搭載された電池に電気を充電して、その電気を使ってモーターを回しています。
電気自動車を総称して一般的には「EV」と略されていますが、正式には

EV = Electric Vehicle(エレクトリック ビークル)

となります。

現在一般的なガソリン車と何が違うの?

簡単に説明すると、
————————————————
 ガソリン車・・・ガソリンを燃料として走行
 電気自動車・・・電気をエネルギー源として走行
————————————————
という風に、エネルギー源の違いとなります。

ガソリン車は化石燃料(ガソリン)をエンジン内で爆発させて、それをエネルギー源としているのでどうしても二酸化炭素が発生してしまいます。
電気自動車は電気をエネルギー源とするので、基本的にはガソリンが不要。二酸化酸素を排出しないためエコな乗り物として期待されています。

何で電気自動車が注目されているの?

日本はもちろん、世界各国が地球温暖化防止に向けて二酸化炭素の排出量削減に取り組んでいます。
日本政府も2050年までに温室効果ガスの実質排出ゼロを実現するために、2035年に新車販売(乗用車)の100%を電動車にする方針を掲げています。
日本がそういった方針を決めたため、どのメーカーも電気自動車の開発を急いでいます。

電気自動車(EV)の種類は大きく分けて4種類

EVは大きく分けて次の4種類があります。

1.BEV(Battery Electric Vehicle) ※バッテリ式の電気自動車
2.HEV(Hybrid Electric Vehicle) ※ハイブリッド自動車
3.PHEV(Plug in Hybrid Electric Vehicle) ※プラグインハイブリッド自動車
4.FCEV(Fuel Cell Electric Vehicle) ※燃料電池自動車

EVと聞くと、電気のみを使用して走行できるクルマとイメージされますが、
本当の意味は「電気を使用して走行できるクルマ」というのが正解です。
電気のみを使用して走行できるクルマは、BEVと表記されます。

【BEV】100%電気で走る電気自動車

BEV(Battery Electric Vehicle)は、100%電気で走る電気自動車のこと。
先ほども記載させていただきましたが、現在一般的なガソリン車と違って二酸化炭素を排出しないため環境に優しい次世代のクルマとして世界的に注目されています。

BEVの良いところ

エンジンの代わりにバッテリーが使用されているため構造がシンプルになりました。
なので、消耗品を含む整備が必要な部品が非常に少なくなり、ガソリン車と比較して維持費が抑えることができます。
二酸化炭素の排出がゼロで地球環境に優しいという点も良いですよね♪

BEVの課題

1回の充電で走行できる距離の短さや、充電設備が普及していないことが問題視されています。
しかし、今後は日本全体的にインフラ設備が整っていくと思いますので、その問題点はクリアになるかと思います。
現在検討中の方は、検討しているクルマの走行距離と自身の行動範囲を照らし合わせて検討していただけたらと思います。

BEVオススメのクルマ

日産 | リーフ

国産BEVの先駆けともいえる日産リーフ。
既に販売開始から10年以上経過しているので、安心して購入できる1台でもあります。

日産 | サクラ

2022年に新しく発売した日産サクラ。
軽自動車ということもあり、大きな注目を集めました。
※日産 | サクラについての記事はこちら

【HEV】いま一番普及しているハイブリッド自動車

HEV(Hybrid Electric Vehicle)は、ガソリンと電気2つのエネルギー源を備えている自動車です。
EVのカテゴリの中では一番売れているクルマとなります。

HEVのモーターは、エンジンが発電した電気を使用するので、外部からの電力が不要です。

HEVの中でもさらに電力だけで走行できる「ストロングハイブリッド」と、電力でエンジンをアシストする「マイルドハイブリッド」の2種類に分類することができます。
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ストロングハイブリッドの一例・・・トヨタ プリウス、トヨタ アクア
マイルドハイブリッドの一例・・・・スズキ ハスラー、日産 セレナ など
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HEVの良いところ

まず、「燃費性能が良い」ということがあげられます。
EVの中ではいま一番普及しているハイブリッド自動車ですが、何といってもガソリン車と比較して燃費が良いという圧倒的メリットがあります。
また、今回ご紹介する4種類のEVの中では一番購入しやすい車両価格ですので、その点もメリットかと思います。
エコカー減税の対象になっている車種も多いため、購入時の補助金や減税など、制度面で様々なサポートがあります。

HEVの課題

先ほど、「EVの中では一番購入しやすい車両価格」と記載させていただきましたが、それでもガソリン車と比較すると、まだまだ高いというのが現状です。
メーカーや車種にもよりますが、だいたいガソリン車とハイブリッド車の価格差が30~50万円ほどあります。
また、バッテリーの交換や修理などが発生してしまうと、整備費用が高額になってしまうケースも。

しかし、技術進化に伴いバッテリーの寿命もかなり伸びています。
その他の部品も性能が上がり、以前に比べると維持費もかからなくなってきているそうなので、そこはあまり心配しなくても良いかもしれません。

HEVオススメのクルマ

トヨタ | プリウス(ストロングハイブリッド)

走行性能、環境性能、安全性どれをとってもトップクラスと評価されている安定の一台。
「21世紀に間に合いました。」というキャッチコピーで1997年に発表されたプリウス。
世界初の量産ハイブリッドカーとして自動車の未来を切り開いてきたトヨタが誇るすごいクルマです。

スズキ | スペーシア(マイルドハイブリッド)

スズキの人気車種「スペーシア」にもマイルドハイブリッドが搭載されています。
デザインコンセプトはスーツケース。色々なところを一緒に旅して、たくさんの思い出をつくって、使うたびに愛着が湧くスーツケースをイメージしてデザインされたそうです♪
※スズキ | スペーシアについての記事はこちら

【PHEV】災害時やアウトドア時にも大活躍!!

PHEV(Plug in Hybrid Electric Vehicle)は、ガソリンと電気2つのエネルギー源を備えている自動車で基本的にはHEVと同じです。
HEVと異なる点は、外部電源が利用できることが大きな特徴となっています。

PHEVはエンジンによる発電だけではなく、充電スタンドなどの外部電源も利用可能です。
HEVに比べ、電気だけで走れる距離を大きく伸ばしたクルマです。

電気自動車は気になるけど、充電切れになるのが不安…
と思っている方も、PHEVなら充電が切れた後はガソリンで走行することが可能なので、安心ですね♪
電気自動車とハイブリッド車の良いとこ取りしたクルマです。

また、災害時にもコンセントを差すことで家電などが利用できるため、非常に重宝されています。
最近人気のアウトドアでもPHEVのクルマが注目されていますね♪

PHEVの良いところ

先ほどご紹介したHEVよりも電気で走れる距離が長いため、HEVと比較して燃費性能・電費性能が良いところです。
また、災害時やアウトドア時にも大活躍すること間違いなし。非常に重宝するかと思います。
防災に役に立つPHEV | 東日本三菱自動車販売株式会社

PHEVの課題

やはり課題になるのは車両価格が高いということでしょうか。
エンジンに加え、バッテリー・モーター・制御装置を組み込んでいるため、仕方ないことなのかもしれません。
また、HEVと比べてバッテリー容量が大きいのも高額になる理由の一つです。

PHEVオススメのクルマ

三菱 | アウトランダーPHEV

PHEVの先駆者であるアウトランダー。
SUVということもあり、本当の意味で災害時にも役に立つクルマ。
災害時の緊急車両にアウトランダーが多く採用されているそうです。

トヨタ | RAV4 PHV

2020年6月に販売を開始したRAV4 PHVですが、 あまりの人気で1ヶ月も経たずに注文を一時停止するという異例の事態が起きたくらいの人気車種。
トヨタ初のSUVタイプPHEVのため、これだけ注文が入るのも分かりますね。。

【FCEV】酸素と水素で電気を発電する究極のエコカー

FCEV(Fuel Cell Electric Vehicle)は、他のEVとはちょっと異なり、水素を燃料とする電気自動車となります。
水素と酸素で電気を発生させることができる「燃料電池」が搭載されており、ガソリンを使わずモーターで走行するためクルマから排出されるのは水のみ。
そういったことから、究極のエコカーと呼ばれています。

FCEVの良いところ

他のBEVやPHEVなどは充電に数時間必要とされていますが、FCEVの燃料充填は約3分。
ガソリン車と同じようにスムーズなところが良いですね♪
また、BEVよりも走行距離が長いことも大きなメリット。

FCEVの課題

ここでもまた話題にあがってしまうのが、車両価格が高いということ。
しかも、今回ご紹介させていただいた4種類のEVの中では群を抜いて高いです…
トヨタ MIRAIですと、車両本体価格が7,106,000円〜8,600,000円という設定になっています。

また、水素を充填するステーションがまだまだ少ないというところも課題。
これはBEVやPHEVで必要になる充電ステーションと一緒に、今後全国的に普及してくるものと思われます。

FCEVオススメのクルマ

トヨタ | MIRAI

斬新かつ大胆なデザインが特徴のMIRAIは水素で走るクルマの代名詞ともいえます。
発表当時、非常に話題になりました。
「最初の5mでドライバーをトリコにします。」というキャッチコピーから見える自身。
一度乗ってみたいな〜と思わせてくれる一台です。

本日は「電気自動車の種類と違い」について解説させていただきました!!
近い将来必ずくる電気自動車の時代。
事前にこういった知識もあったらいいかもしれませんね♪
少しでもお役に立てたら嬉しいです。

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この記事を書いたライター


髙田麻紀

広報の経験は浅く未熟者ですが、皆さまがワクワク・ウキウキできる情報を発信していけたらと思っています。 乗っているクルマ:HONDA フリード 最近の出来事:お掃除ロボットを購入しました。最高です!!